大野市(おおのし)は、福井県の東部に位置する市。同県の市町村では最大の広さを持ち県面積のおよそ5分の1を占め、かつての城下町の面影を強く残す越前の小京都として知られる。
春分の日から積雪までの間に七間通で開かれ400年の歴史を持つ七間朝市は、大野の観光名物である。冬季は市全域が特別豪雪地帯に指定されているほどの降水量があり、九頭竜ダムなど大規模な人工湖も点在するが、その膨大な水量とは裏腹に名水と謳われる市街周辺の湧水や河川伏流水は道路などの消雪のためにも汲み上げられ、水不足が懸念されるといった皮肉な状況となるため、河川表流水を含めた総合的な水利用のあり方を模索している。
東部から南部にかけ両白山地が控える。最高地点は福井県の最高地点でもあり岐阜・石川3県境付近の尾根は2000mを超える。真名川の下流に沿って開ける北西部の大野盆地は海抜200m前後。東部の九頭竜川を含め、秋には深い渓谷が紅葉で色づく。
主な産業 繊維産業が主体であったが、近年は電子部品など新たな製造業が伸びており構造が変化しつつある。農業はサトイモが特産で、市街地より南の上庄地区を中心に栽培されている。勝山市にまたがる六呂師高原では酪農が行われている。市街には日本酒、味噌、醤油の醸造所があり、自慢の水を活かした味づくりを行っている。高級酒米の五百万石の生産量は日本一を誇る。