第2回 印刷の塗り足し(断ち落とし)とは?
印刷データを作るときに必要な「塗り足し(断ち落とし)」をご存じですか?
塗り足しがないまま仕上がりサイズで断裁すると、わずかな断裁ズレによって紙の白い部分が見えることがあります。
このページでは、塗り足しを周囲3mm付ける理由と、文字やロゴを安全に配置する位置を図解します。
塗り足し(断ち落とし)とは
「塗り足し(断ち落とし)」とは、仕上がりサイズでカットしたときに背景に余白ができないように仕上がりサイズよりも少し大きくはみ出した領域のことです。 大抵の場合は、周囲3mmのばします。
- 画像は、仕上がりサイズを表した画像
- 赤色の線は、カットされる線
- グレーの部分が背景
この仕上がりサイズになっている背景に周囲3mm足して…
増えた赤色の領域これが「塗り足し」!!
塗り足しが必要な理由
「塗り足し(断ち落とし)」が必要な理由は、デジタルには生じない誤差がアナログで生じるからです。
紙を入れた時のズレ、印刷している時のズレ、断裁時のズレなど印刷工程の中でズレが生じてきます。
もちろんなるべくズレないように印刷をしていますが機械といえどピッタリと合わせることは困難です。
断裁する場合でも一枚一枚切るわけでなく、何十枚、何百枚と重ねて切ります。そのなかでどうしても数ミリ切る位置がズレていきます。
断裁のときのズレにより絵柄がズレてしまい白い余白ができてしまいます。
余分に絵柄があるためズレたとしても余白なく仕上がります。
このように「塗り足し(断ち落とし)」を追加することで制作者側も印刷会社側も安心して印刷物を仕上げることができます。
難しい話をしましたがつまり
仕上がりサイズよりも少し大きいサイズで制作しよう。
このことを意識してみましょう。
文字やロゴは仕上がり線から内側に配置
「塗り足し(断ち落とし)」についての話は終わりですが、ズレることについて一つ注意点があります。
それは、
仕上がりギリギリに文字や切れてほしくない画像などを配置しないこと!
「塗り足し(断ち落とし)」の説明にあったように、絵柄がズレることがあります。
そのため仕上がりギリギリに文字や画像があるとズレにより意図しないところで切れることがあります。
このように切れて欲しくないところが切れてしまいます。
なので、文字や切れて欲しくない画像は仕上がりギリギリに配置せず周りに少し余白をもたせることが大事です。 仕上がりよりも周囲5mmほど内側に配置することがオススメです。 どうしてもという場合は、周囲3mm内側までに収めましょう。
塗り足しの作り方と入稿前チェック
印刷データを作成するときは、以下の2点を確認しましょう。 ガイド付きのPowerPoint用テンプレートも用意しています。あわせて、入稿ガイダンスとOfficeソフトからPDFへ変換する方法もご確認ください。
- 背景がある場合は、仕上がりサイズよりも少し大きめのサイズで作る(周囲3mm大きいと安心です)
- 文字や断裁で切れてほしくない画像は仕上がりギリギリに配置しない(仕上がりよりも周囲5mm内側に配置がオススメ)

