Canvaで印刷用データを作る設定方法

みんなDE印刷を学ぼう 第4回

塗り足し・余白・PDF保存を
入稿前にまとめて確認

Canvaはチラシ、ポスター、案内状などを手軽に作成できます。ただし、印刷会社へ入稿するデータでは、画面で見たまま作るだけでなく、仕上がりサイズ、塗り足し、安全な余白、保存形式を確認することが大切です。

このページではA4チラシを例に、制作前の設定からPDFの書き出し、入稿前チェックまで順番に解説します。

  • 仕上がりサイズ
  • 塗り足し
  • 5mmの安全な余白
  • PDF(印刷)保存
CanvaでA4サイズのデザインを開いた画面

STEP 1

最初に仕上がりサイズを正しく設定する

最初に、注文する商品の仕上がりサイズとCanvaのデザインサイズを合わせます。今回はA4サイズのチラシを例に進めます。A4の仕上がりサイズは210mm×297mmです。

テンプレート名だけでなく寸法も確認

「A4」「チラシ」などのテンプレート名を選んだ場合も、デザインの寸法が注文サイズと一致しているか確認してください。サイズが異なるまま入稿すると、拡大・縮小によって文字や画像の大きさ、余白、画質が変わることがあります。

  • 注文商品の仕上がりサイズを確認する
  • 縦向き・横向きを確認する
  • 複数ページは全ページのサイズを揃える
  • 独自サイズは幅と高さをmmで入力する
CanvaのA4デザイン画面
注文する仕上がりサイズとデザインサイズを合わせます。

STEP 2

塗り足しと安全な余白を表示する

印刷物は、大きな用紙へ印刷したあと、仕上がりサイズに合わせて断裁します。そのため、背景や写真が端まで続くデザインでは「塗り足し」が必要です。また、文字やロゴが切れないように「安全な余白」も確保します。

BLEED

塗り足し

仕上がり線より外側へ背景や写真を延ばす領域です。断裁位置がわずかにずれても、紙の白い部分が出にくくなります。

SAFE MARGIN

安全な余白

文字、ロゴ、QRコードなど、切れてはいけない要素を置く範囲です。このページでは仕上がり位置から5mm以上内側を目安にします。

塗り足し領域を表示する手順

1
Canvaのファイルメニューを開く画面

メニューを開く

編集画面の「ファイル」または設定に関するメニューを開きます。

2
Canvaで塗り足し領域を表示する設定

塗り足し表示を選ぶ

「設定」から「塗り足し領域を表示する」に該当する項目を選択します。

3
Canvaに表示された仕上がり線と塗り足し領域

仕上がり線を確認

表示された仕上がり線の外側が塗り足し領域です。背景や端まで続く写真は、この外側まで延ばします。

安全な余白を5mmで設定する手順

1
Canvaのファイルメニューを開く画面

設定メニューを開く

塗り足し設定と同様に、編集画面の設定メニューを開きます。

2
Canvaで余白表示を選択する画面

余白を表示する

「余白を表示」に該当する項目を選び、ガイドを表示します。

3
Canvaの余白カスタム設定で5mmを入力する画面

上下左右に5mmを入力

カスタム設定が利用できる場合は、上・下・左・右をそれぞれ5mmに設定します。

4
Canvaに5mmの安全な余白ガイドが表示された画面

ガイドの内側で制作

表示されたガイドより内側へ、切れてはいけない文字やロゴを配置します。

商品ごとの入稿条件を優先してください

必要な塗り足し量や安全な余白は、商品、サイズ、加工方法によって異なる場合があります。クレアール通販の商品ページやテンプレートに個別の指定がある場合は、その指定を優先してください。

塗り足しについて詳しく確認する

STEP 3

制作中に確認したい4つのポイント

01

文字・ロゴ・QRコードは安全な余白の内側へ

会社名、電話番号、価格、日時、QRコードなど、欠けると困る情報はガイドの内側へ配置します。仕上がり位置ぎりぎりに置くと、断裁時に一部が切れる可能性があります。

文字を安全な余白の内側に配置した例
安全な余白の内側へ配置した例
文字を仕上がり線の近くへ配置した注意例
仕上がり位置へ近づけすぎた注意例
写真を意図的に端で切るデザイン例

写真や図形を意図的に端で切るデザインは問題ありません。ただし、顔、商品、文字など、切れてはいけない部分は安全な余白の内側へ残してください。

02

背景や写真は塗り足し領域まで延ばす

背景色、帯、写真などを紙の端まで印刷したい場合は、仕上がり線で止めず、塗り足し領域の端まで延ばします。

背景画像を塗り足し領域まで延ばした例
背景を塗り足し領域まで延ばした例
背景を仕上がり線で止めたため白い隙間が出る例
背景が仕上がり線で止まっている注意例
03

画像の画質と拡大率を確認する

小さな画像を大きく引き伸ばすと、印刷時にぼやけたり、輪郭が粗く見えたりします。スクリーンショット、SNSから保存した画像、何度も圧縮したJPEGは特に注意が必要です。

  • 元画像を必要以上に拡大していないか
  • ぼやけ、ギザギザ、圧縮ノイズがないか
  • QRコードやバーコードが十分な大きさか
  • PDFを拡大表示して画像の状態を確認したか
04

画面と印刷物の色差を想定する

パソコンやスマートフォンの画面は光で色を表現しますが、印刷物はインクやトナーと紙で色を表現します。そのため、画面で見た色と印刷物の色は完全には一致しません。

特に鮮やかな青、緑、ピンク、蛍光色のような色は、印刷すると画面より落ち着いて見えることがあります。色が重要な案件では、色校正や事前の見本確認もご検討ください。

STEP 4

完成データをPDF(印刷)で保存する

デザインが完成したら、印刷会社への入稿に適したPDFとして保存します。画面やプランによって表示項目が異なる場合がありますが、基本の流れは「共有」から「ダウンロード」を選び、「PDF(印刷)」で書き出す方法です。

1

「共有」を選ぶ

編集画面右上などにある「共有」を選択します。

Canvaの共有ボタンを選択する画面
2

「ダウンロード」を選ぶ

共有メニューの中から「ダウンロード」を選択します。

Canvaのダウンロードメニュー
3

「PDF(印刷)」を選ぶ

ファイルの種類から「PDF(印刷)」を選択します。「PDF(標準)」やPNGではなく、印刷用のPDFを選びます。

CanvaでPDF印刷を選択する画面
4

トリムマークと塗り足しを確認

「トリムマークと塗り足し」に該当する項目が表示される場合は、入稿先の指定に合わせて選択します。「PDFのフラット化」が表示される場合は、配置の保持を目的として選択できます。

CanvaのPDF印刷保存設定画面
Canvaのカラープロファイル選択画面

カラープロファイルが表示される場合

画面にRGBやCMYKの選択肢が表示される場合があります。印刷会社の指定がある場合はその指定を優先してください。RGBで入稿できる場合でも、印刷時に画面より色が落ち着く可能性があります。

ダウンロードしたPDFを必ず開いてください

保存が完了したら、PDFを実際に開き、ページ数、サイズ、文字切れ、画像抜け、背景の塗り足し、不要なページがないかを確認します。Canvaの編集画面だけで確認を終えないことが重要です。

STEP 5

入稿前チェックリスト

次の項目を確認してから、完成したPDFを入稿してください。

サイズ

注文サイズ、縦横の向き、全ページのサイズが合っている。

塗り足し

背景色や端まで続く写真が塗り足し領域まで延びている。

安全な余白

文字、ロゴ、QRコードなどが仕上がり位置から5mm以上内側にある。

画像

画像がぼやけておらず、必要以上に拡大されていない。

保存形式

PDF(印刷)で保存し、必要なトリムマークと塗り足しを確認した。

最終確認

保存したPDFを開き、文字切れ、画像抜け、ページ数を確認した。

データの確認が終わったら

完成したPDFを入稿してください

注文番号やご注文者名が分かる状態で送信すると確認がスムーズです。
データ入稿はこちら

FAQ

Canvaの印刷用データに関するよくある質問

Canvaで作ったデータを印刷会社へ入稿できますか?

印刷会社の入稿条件に合うサイズで作成し、塗り足しや安全な余白を確認したうえで、PDF(印刷)として保存すれば入稿できます。商品ごとに指定されたサイズや保存条件がある場合は、その案内を優先してください。

塗り足しはなぜ必要ですか?

印刷物は仕上げ時に断裁するため、背景が仕上がり線で止まっていると、わずかな位置ずれで白い部分が出ることがあります。背景や端まで続く写真を塗り足し領域まで延ばすことで、白い隙間が出にくくなります。

文字は端から何mm離せばよいですか?

このページでは、切れてはいけない文字やロゴを仕上がり位置から5mm以上内側へ置くことをおすすめしています。商品や加工方法によって必要な余白が異なる場合は、各商品の入稿案内を優先してください。

PDF(標準)とPDF(印刷)のどちらを選びますか?

印刷会社へ入稿するデータは、基本的にPDF(印刷)を選択してください。PDF(標準)は画面閲覧や共有向けのため、印刷用としてはPDF(印刷)のほうが適しています。

Canvaの画面が記事の画像と違います。

Canvaの画面やメニュー名は、更新、利用端末、契約プランによって変わることがあります。「共有」「ダウンロード」「PDF(印刷)」「塗り足し」「余白」など、同じ意味の項目を探してください。

RGBのまま入稿してもよいですか?

RGBデータを受け付ける印刷会社もありますが、印刷時には色の見え方が変わることがあります。特に鮮やかな青、緑、ピンクなどは画面より落ち着いて見える場合があります。